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名探偵コナン 11人目のストライカー』(めいたんていコナン 11にんめのストライカー)は2012年4月14日に公開された日本アニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの16作目。上映時間は110分。興行収入は32億9000万円。

キャッチコピーは「オマエら、ちゃんとついて来んだぞ!」「フィールド震撼!その謎にニッポンが熱くなる!!

小学館創業90周年記念作品。

概要 編集

  • タイトルは漢字の英語読みではなくそのまま「ストライカー」となっており、第5作『天国へのカウントダウン』以来11年ぶりとなった。
  • TVシリーズのキャラクターからは、プロサッカー選手の赤木英雄上村直樹比護隆佑、また、喫茶店「ポアロ」のウェイトレス・榎本梓も初登場している[1]。比護に台詞が与えられるのは原作・TVアニメを含めても本作が初めてである。
  • 前々作『天空の難破船』と同様、回想を含めて殺人事件が発生しておらず、「サッカースタジアムに設置された爆弾の捜索・解除、及び爆弾を仕掛けた犯人の特定」が物語の主軸になっている。
  • 本編前半と公式サイトでは、コナンたちが応援するサッカーチーム「東京スピリッツ」の対戦相手は実在のチームである「ガンバ大阪」になっている(本編後半と特報は「ビッグ大阪」)。そのため、J1は実在の18チームに『名探偵コナン』で活躍している「東京スピリッツ」・「ビッグ大阪」の2チームを加えた、全20チームで構成されている。そのため、原作に登場したチーム「ノワール東京」は存在しないことになる。
  • Jリーグ20周年記念プロジェクトとのコラボレーション作品でもある[2]ため、それを記念して本編に現役のプロサッカー選手が本人役で登場している。また、声優としても参加しており、三浦知良(横浜FC)遠藤保仁(ガンバ大阪)楢崎正剛(名古屋グランパス)中村憲剛(川崎フロンターレ)今野泰幸(ガンバ大阪)の5人がプロサッカー選手の本人役としてコナンたちと共演を果たした。その他、Jリーグ特命PR部女子マネージャーの女優・足立梨花も同じく本人役、Jリーグメディアプロモーション経営戦略本部放送業務支援部の岩貞和明が特別出演し、夢のコラボレーションが実現することになった[3]。また、2011年シーズン2012年シーズンの両シーズンで、Jリーグ ディビジョン1(J1)に所属していた、15クラブのチーム・所属選手も登場している[3]
  • 本作では、ゲスト出演としてタレントの桐谷美玲が容疑者の1人・香田薫役で出演している[4][5]。また、前作『沈黙の15分』に続いてアナウンサーの宮根誠司が、自身が司会を担当している『情報ライブ ミヤネ屋』のキャスター役としてアシスタントの川田裕美アナウンサーと本人役で登場した。前作ではジャーナリスト役として出演したが、本人役としての出演は本作が初である。こちらもコラボレーション企画のため、本人役としてゲスト出演した三浦たちと同様に本人に似せて描かれている。ただし、川田アナウンサーは読売テレビではなく日売テレビのアナウンサーとなっている。なお、封切り前の実際の『ミヤネ屋』では、毎年の恒例特集「名探偵コナン特集」が組まれ、映画情報などが公開された。
  • 国立競技場で開催された、FUJI XEROX SUPER CUP 2012の指定席が「名探偵コナンシート」として特別に設けられ[6]、収録された試合中の歓声が本編で使用されている[7]
  • 主題歌はいきものがかりエピックレコードジャパン)が担当した。ビーイング所属以外のアーティストが映画の主題歌を担当するのは、第1作『時計じかけの摩天楼』で杏子オフィスオーガスタ)が担当して以来15年ぶりとなった。本作品公開時点でもTVシリーズはビーイング所属歌手が担当だが、以降の映画シリーズは、ビーイング以外の歌手が起用されている。挿入歌も第10作『探偵たちの鎮魂歌』で「キミがいれば」と「想い出たち」が使用されて以来6年ぶりに復活した。なお、テレビアニメ主題歌は2013年以降はソニー・ミュージックが担当し、DVDをアニプレックスから発売することになる。
  • 本作からアニメーション制作会社の名義が「東京ムービー」から「TMS/V1 Studio」に変更され、プロデューサーも吉岡昌仁から浅井認・石山桂一に交代した。
  • 本作の小説版が、4月12日に小学館ジュニアシネマ文庫から発売された。コナン映画の文庫版は本作が初で、子供でも読みやすいように総ルビ付きになっている。
  • 去年の作品同様、今年もアクションシーンではメインテーマのアレンジが使われた。曲名はカウンターボード。終盤ではもう1つのアレンジ曲が使われた。
  • 2014年6月14日には2014 FIFAワールドカップ開催を記念し、本作の後日談となるTVシリーズ第742話「Jリーガーとの約束」が放送され、真田・比護・香田が登場した(比護はイメージのみ。香田の声優は白石涼子に変更)。また、ゲストとして浦和レッズから槙野智章が本人役で登場している。槙野は幼少時からの『コナン』ファンであり、本作の出演者候補に挙がっていたが、当時は都合がつかずに出演できなかったため、後日談でようやく実現することとなった[8]

あらすじ 編集

現役プロサッカー選手が指導を行うサッカー教室に参加したコナン達。そこで小五郎は、大学時代の後輩の榊良輔と再会し、少年サッカーチームのスポンサーである本浦圭一郎を紹介される。本浦は病死したばかりのサッカー好きの息子の知史のことで心が癒せずにいた。

それから2週間後の昼下がり、毛利探偵事務所に爆破予告の電話が掛かってきた。小五郎は当初イタズラだと考えるが、その直後に事務所前の路上に停められた車が爆発し、爆破予告は本物だと分かる。犯人は「これから言う暗号を解いて爆弾を見つけないと、次は大勢の死傷者が出る」と脅す。

『青い少年と青いシマウマ、上からの雨、下から人が左の手でそのまま示すのは左の木』

『次は米花。ネクスト米花』

2つの暗号を手掛かりに爆弾を見つけるため、蘭と小五郎は目暮警部らと町中を駆け回るが、一向に手掛かりがつかめない。蘭は藁にもすがる思いで新一の携帯へ連絡を取る。

その頃、コナンと少年探偵団は東都スタジアムでJリーグの「東京スピリッツVSガンバ大阪」の試合を観戦していた。前半終了後のハーフタイム、コナンは蘭からの電話で爆破予告のことを知り、暗号解読に乗り出す。タイムリミットが刻々と迫る中、コナンは暗号の解読に成功し、爆弾が今いる東都スタジアムに仕掛けられていることが判明する。爆弾の解除が間に合わず大規模な爆破が起きてしまうが、暗号を解いて事前に観客を避難させていたため、幸い死者を出さずに事なきを得た。

だが、犯人からの挑戦はこれで終わらなかった。小五郎宛てに「次はさらに多くの人が集まる場所に爆弾を仕掛ける」という脅迫状が届く。次はどこに爆弾を仕掛けるつもりなのか。コナン達は推理を巡らせるが、犯人が仕掛けた罠はコナン達の想像を遥かに超えた恐るべき規模のものだった。Jリーグすべてを巻き込む犯人の巨大な陰謀にコナンが挑む。

登場人物 編集

メインキャラクター 編集

オリジナルキャラクター 編集

容疑者 編集

山森 慎三(やまもり しんぞう)
声 - 千葉繁
日売テレビスポーツ情報局部長。51歳。局からサッカー中継の視聴率アップを厳命されており、それを達成しなければ降格という命令が出されている。
香田 薫(こうだ かおる)
声 - 桐谷美玲
日売新聞スポーツ・芸能部カメラマン。27歳。以前は社会部だったが芸能部に転属させられ、社会部に戻るべくスクープを獲得するチャンスを窺っている。
中岡 一雅(なかおか かずまさ)
声 - 東地宏樹
バイク店アルバイト。21歳。サッカー高校選手権で活躍して東京スピリッツ入りの内定を受けていた。だが、バイク事故で足を負傷しサッカーを止めることになった。
榊 良輔(さかき りょうすけ)
声 - 中村大樹
スポーツジムのインストラクターで、少年サッカークラブ監督。32歳。米花大学時代のリーグ最終戦でオウンゴールをしてしまい、優勝を逃している。
本浦 圭一郎(もとうら けいいちろう)
声 - 井上倫宏
町工場経営者で、少年サッカーのチームスポンサー会長。43歳。3か月前に息子の知史を失っている。サッカー教室を訪れて、小五郎にそのことを伝えていた。

ビッグ大阪 編集

真田 貴大(さなだ たかひろ)
声 - 吉野裕行
ビッグ大阪期待の新人フォワードで比護の控えとしてユースから昇格した。18歳。関西弁で喋り、平次に似て軽い性格である。ヒデにライバル宣言するなど自信家な面もあるが、サッカーの技術は一流。松崎監督から爆弾の解除装置を狙ってサッカーボールを当てる大役を任され、本心では緊張しながらもストライカーとして試合に挑んでいった。
その後、原作・テレビアニメにも登場。劇場版キャラクターが原作に登場するのは白鳥任三郎・栗山緑に続いて三人目。テレビアニメも含めると綾小路文麿に続く四人目である。
松崎 幸司(まつざき こうじ)
声 - 稲葉実
ビッグ大阪の監督。警視庁から爆弾の存在を知らされ、真田に、クロスバーの真ん中に設置された爆弾の解除装置を狙うように指示した。

東都スタジアム 編集

野本 博昭(のもと ひろあき)
声 - チョー
東都スタジアムで東京スピリッツVSガンバ大阪の試合を実況したアナウンサー。コナンが爆弾の解体に動き出す中、熱い実況でスタジアムを盛り上げた。
Jリーグスタッフ
声 - 岩貞和明
東都スタジアム爆破事件で観客を誘導していた男性スタッフ。逃げ遅れた少女を抱きかかえ倒壊から救った。演じた岩貞は、株式会社Jリーグメディアプロモーションの社員。
アナウンス
声 - 前田愛茂呂田かおる
東都スタジアム・サッカー教室のアナウンス。東都スタジアムでは爆弾事件のため、一部の応援席にいる観客は避難するようにアナウンスされた。
カメラマン
声 - 川津泰彦川中子雅人
東都スタジアムの試合を撮影していたカメラマン。撮影中に警備員から速やかに移動するようにと促されたので、文句を言っていた。
警備員
声 - 麻生敬太郎青山穣川村拓央
東都スタジアムの警備員。観客やカメラマンの避難誘導を担当した。また、別の警備員は爆弾を設置するために侵入した犯人に殴り倒され、気絶してしまった。

その他のキャラクター 編集

本浦 知史(もとうら ともふみ)
声 - 雪野五月
本浦圭一郎の一人息子。サッカーが大好きだったが、身体が弱いため激しい運動は禁じられていた。3か月前、サッカーの試合を観戦中に発作を起こして亡くなった。
多部田 美幸(たべた みゆき)
声 - あらいしずか
毛利探偵事務所前で実況していた女性レポーター。宮根誠司から現在の状況について質問され、小五郎が暗号の解読をしたことや爆発事件が発生していたことを伝えた。
パトカーの警官
声 - 蓮池龍三
コナン達を乗せて本浦圭一郎の自宅まで送った警察官。爆弾の起爆装置が解除されたかで皆が一喜一憂する中、一人だけ冷静に運転していた。

芸能人(本人役) 編集

宮根 誠司(みやね せいじ)
声 - 宮根誠司
本人役で『情報ライブ ミヤネ屋』のキャスターとして出演。東都スタジアム爆破事件をアシスタントの川田裕美アナウンサーと解説していた。『ミヤネ屋』のスタジオセットは『天空の難破船』で細菌感染ニュースの背景に登場していたが、オープニングから描かれたのは本作が初である。そのため、スタジオなども忠実に再現されている。
足立 梨花(あだち りか)
声 - 足立梨花
本人役で出演。観戦に来ていた子供達にガンバ大阪のマスコットについてインタビューをしていた。このインタビューは、コナンが暗号を解くヒントとなった。

サッカー選手(本人役) 編集

三浦 知良(みうら かずよし)
声 - 三浦知良
キング・カズの称号を持つ日本サッカー界のスーパースター。朝のジョギング中にコナンと出会い、自主練習の相手役をしてくれるよう頼んだ。帰り際、コナンに練習に付き合ってもらったお礼に白のリストバンドをプレゼントした。リストバンドを渡したのはコナンが2人目で、10数年前に赤いリストバンドをある少年に渡して以来であった。
遠藤 保仁(えんどう やすひと)
声 - 遠藤保仁
サッカー教室でコナン達のコーチをした選手。阿笠博士が出題したサッカーに関する問題をいとも簡単に答えるなど柔軟な発想力に富んでいる。プロを驚かせるプレイを披露したコナンに注目して、フリーキックのコツを伝授する。このフリーキックが、犯人の仕掛けた爆弾の解除装置を狙ってサッカーボールを蹴るという大事な局面で役立った。
楢崎 正剛(ならざき せいごう)
声 - 楢崎正剛
サッカー教室でコナン達のコーチをした選手。遠藤保仁がフリーキックの蹴り方をコナン達の前で披露した際にはゴールキーパーを担当している。
中村 憲剛(なかむら けんご)
声 - 中村憲剛
サッカー教室でコナン達のコーチをした選手。遠藤のフリーキックのシュートに協力するために、ゴールポストの前に立って他の選手と並んでディフェンスを担当した。
今野 泰幸(こんの やすゆき)
声 - 今野泰幸
サッカー教室でコナン達のコーチをした選手。遠藤のフリーキックのシュートに協力するために、ゴールポストの前に立って他の選手と並んでディフェンスを担当した。

スタッフ 編集

主題歌 編集

ハルウタ
作詞・作曲 - 山下穂尊 / 編曲 - 江口亮 / 弦編曲 - 江口亮、村山達哉 / 歌 - いきものがかり

挿入歌 編集

「光をつかもう」
作詞・作曲・編曲 - 大野克夫 / 歌 - 玲里

脚注 編集

  1. 高木刑事は小五郎に梓を紹介されるまで知らずにおり、原作とは異なっている(原作・アニメでは、高木刑事は梓を張り込んだことから面識を持っており、小五郎もそのことを知っている)。
  2. テンプレート:Cite pressrelease
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite pressrelease
  4. テンプレート:Cite web
  5. 本格的な容疑者役は桐谷美玲が初となった。第13作『漆黒の追跡者』でもDAIGOが容疑者役で出演しているが、主題はコナンと黒の組織の対決になっている。
  6. テンプレート:Cite pressrelease
  7. テンプレート:Cite pressrelease
  8. テンプレート:Cite web

外部リンク 編集

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